
2020年から、SUPER GT GT500クラスでは『CLASS 1(クラス1)』と呼ばれる技術規定に則ったレーシングカーが使用される。このクラス1規定は、ドイツを中心に開催され、アウディ、BMWかつてはアストンマーチン、メルセデスベンツ、オペルなどが参戦しているDTMドイツ・ツーリングカー選手権と長年の話し合いの末に合意して完成した誰もが待ち焦がれていた新しい車両技術規定で素晴らしい物だったが、その後起こる悪い事が原因で想定外の方向へ進むとはその時は誰もが思ってもいませんでした。

2018年から19年への変更点を解説図
一度だけ日本の富士でフル状態のマシン台数で開催されたGT500クラスとドイツのDTMの交流レース更に来季に向けて直ぐに第2回目の大会が計画されるが…
新しい車両技術規定に近い状態でレースは既に開催されているが、近い状態とはルールの違いまだ少しだけ残った状態で実施をされました。一度だけフルのマシン台数の状態で日本の富士スピードウェイで開催された時はDTMドイツ・ツーリングカー選手権のマシンはプッシュツーパスとDRSの使用禁止、GT500クラス側はまだ当時ホンダ使用しているマシンNSXの駆動方式がMR(ミッドシップ)だった事と、全車普段使用しているタイヤがマルチメイク環境で行われています。DTMドイツ・ツーリングカー選手権はワンメイクタイヤだったのでワンメイクで使用されていたピレリタイヤを使用する事に、DTMドイツ・ツーリングカー選手権はシングルシート(F!と同じ一人に一台)でスーパーGTのGT500クラスは二人で1台だったのでその違いを調節する為に2日間に分けて開催されました。

交流戦仕様のカラーリングでハンコックタイヤ装着のスーパーGTのGT500クラスマシン。
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静かに忍びよる影なのか??
尚この今年のDTMドイツ・ツーリングカー選手権にはアウディ、BMW、アストンマーチンが参戦をしておりましたがアストンマーチンがこの年で撤退と財政面の悪化で交流戦には残念ながら不参加となりました。

この当時のアストンマーチンはDTMとWEC世界耐久選手権の新規則のハイパカークラスでLMHで戦う2本柱にしてする事を模索していたが…結果はF1へ参戦となった。
同じ日程で別枠で開催したGT300クラスレベルのマシンだけが戦う交流戦
普段のスーパーGTはGT500クラスの下にGT300クラスがあり昆走をしてレースを行いますが、安全面を配慮して別レースとして同じく2日間開催をしました。普段のレースでは見られないメーカーとマシンが参戦しており、コルペット、マクラーレン、日本国内の違うレースに戦線している車両が戦線しておりこちらもDTMとGT500クラスの交流戦に負けない非常に盛り上がるレースの内容でした。2日間共にスーパーGTにレギュラー参戦を行っているSYNTIUM LM corsa RC F GT3( 吉本大樹
宮田莉朋)組が勝利をし更に総合優勝も獲得をしている。

普段のスーパーGTでは見られないマシンの参戦がありました。マクラーレン720S、FRコルペット最後のマシン、当時は参戦が無かったフェラーリ488GT
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武漢コロナウイルスの影響でこれまでDTMが不測事態で終焉する事に・・・そして...
2019年12月- 中国の湖北省武漢市の保健機関により原因不明の肺炎患者が発生そして世界へ拡散されるウイルスの中でDTMドイツ・ツーリングカー選手権はアウディとBMWの2社で頑張り新たなメーカーを探るが武漢コロナウイルスの影響でどのメーカーも新規参戦は無く遂に事態は最悪の方向へ転がり落ちてしまいます。それはBMWのその当時のDTMドイツ・ツーリングカー選手権から撤退でした。その影響は日本のスーパーGTはGT500クラスへ悪い影響をもたらしたそれは冒頭に記載を致している長年話し合われて苦労して合意した新しい車両規定CLASS 1(クラス1)規定が武漢コロナウイルスの影響で空中破壊になりこのCLASS 1(クラス1)規定はその後日本のスーパーGTを運営しているGTAがライセンスの使用権利を引き取る事になりました。DTMドイツ・ツーリングカー選手権はBMWの撤退により事実上今までのDTMが終焉となり現在はFIA既定のGT3規格のマシンにスイッチする事となり大幅リニューアルと引き続きタイヤはワンメイクとなったがタイヤメーカーがピレリからミシュランタイヤへ変更がなされました。GT3規格のマシンに変更をした事により開発コストが大きく下がり色々なメーカーの参戦があり、一度撤退をしたり決めていたメルセデスベンツやBMWが戻って来たり、新規参戦の動きではフェラーリ、マクラーレンの参戦もありバラエティーに富んだDTMが違う形で実現をしました。

もしも武漢コロナウイルスがなかったら・・・
タラれば(もし)となりますが、武漢コロナウイルスがなかったらCLASS 1(クラス1)規定は両者で引き続き運営がなされてDTMドイツ・ツーリングカー選手権からBMWが日本のstudy、アウディが日本の一ツ山、使わなくなったアストンマーチンでD'station Racingが日本のスーパーGTのGT500クラスへ参戦し6メーカーで選手権が2021年から開催されていました。日本のスーパーGTのGT500クラス側からはホンダがレッドブルと完全にタッグを組みF!へ参戦する為に育成を行う目的でDTMドイツ・ツーリングカー選手権へ送り込む計画がありました。それが実現なされていたら最後は晩秋の季節にワールドチャンピオンを決める交流戦ももちろん計画がありました。
更に他の国のGT500クラス及びDTMと近いルールで行われている選手権レースを続々と加えて一緒にレースを行うと言う計画もあっただけに、武漢コロナウイルスによって計画が破壊されてとても残念な結果となりました。
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